終戦直後の日本を救った活動

「LARA」という言葉を聞いたことがありますか?
では「脱脂粉乳」はいかがでしょうか?これは終戦直後に子どもだった方の中にはおいしくない、苦手という思い出とともに記憶されている方が多いのではないでしょうか。
味はともかく栄養状態の悪化した多くの子どもたちの命を救ったのは、当時、脱脂粉乳などの食糧や衣類など多くの支援物資を日本に送り続けた「LARA」の活動でした。
LARAは「アジア救援公認団体」(Licensed Agencies for Relief in Asia)の略語であり、宗教団体、奉仕団体で組織され、米国の団体だけでなくカナダや中南米諸国からも日系人、在留邦人を中心に参加しています。
ここでは終戦直後の子どもたちを飢えや寒さから救ったLARAを知っていただくため、その発端と活動をご紹介いたします。

掲載した内容は「LARA〜救援物資は太平洋を超えて」(多々良紀夫氏著。1999年3月発行)から抜粋したものです。